2020年夏期講習、中学受験生に気を付けてほしいこと~過密スケジュールの被害は最小限に~

家庭教師
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こんにちは、あぶどぅるです。

コロナ休校が始まってから、毎日平日にオンライン自習室をやっているのですが。一部の中学受験生からは「中学生のお兄さん、お姉さんが真面目に勉強していて、自分も頑張ろうと集中できる」という声も頂きました。

教え子同士で良い影響を与え合ってくれるのは本当に嬉しいことですね。今回の話ならその中学生の方にも良い経験になるのかな、と思ったりしています。

春にやる予定だった「教え子達を連れての勉強合宿」が疑似的に実現できているのかな、とも思っています。コロナが落ち着いたら、絶対にリアルの方でも実現したいですね・・・。

中学受験生向け2020年夏期休暇の過ごし方のポイント

さて、本題。中学受験の各塾とも、夏期講習の日程も発表され始めましたね。

今回は、例年より短い今年の夏休みにおける、塾の夏期講習に臨むにあたっての注意点について書いていきたいと思います。実際始まってみて、各塾がどのような運用をするかにもよりますので、あくまで現時点での推測を踏まえての内容であることはご了承ください。

夏期講習と学校の日程被りは4~10日程度

まずは夏期講習の日程と学校の休暇の日程について。東京は区によって夏休みが8月頭に開始される区と一週間遅く8日に開始される区があるようですね。また、塾は私の見ている子の範囲だと概ね午後から、一部は8月上旬に午前からの塾もあるようです。

夏期講習の日程と夏休み時期を簡単に照らし合わせてみますと、各塾とも何日かは「午前に学校、夕方から塾」という日が発生しています。その日数は夏休み開始が早い地域では概ね「4日~7日」くらい、遅い地域では「8日~10日」くらいのようですね。

※6年生のスケジュールをベースに確認しています。

例年の「学校と塾の被る日」が1~2日くらいであることを考えると確かに多いですが、かといって「夏休み期間ずっと鬼のようなスケジュールでもない」と感じられるのではないでしょうか。

もちろん、7月末あたりのスケジュールがタイトなのは間違いないのですが、かといって「今年は夏休みが無いも同然」というほどでもなく、影響は意外に限定的なのかな、と個人的には感じています。

夏期講習の内容は、教材量は変わらず運用で調整と予想

では、夏期講習の内容はどうなるでしょうか。あくまで私の予想ですが、「教材レベルでは変わらない」ただし「やる問題や出す宿題は減らす」という運用になるのではないかと考えています。

まず、やるやらないは別として、渡される課題量自体は例年通りなのではないかと予想しています。実際に教材改定が間に合うのかと言う理由もありますし、家庭学習の時間が短いからといって内容量を減らすと「普段より減らして何事だ」というご家庭からのご意見もあるかと思いますので。

その上で、ある程度学校があることを加味した課題指定の仕方になるのかなと予想しています。「明日までにこれをやっておいてね」という量が少なくなったり・・・といった感じですね。

スケジュール崩壊が夏季休暇全面に広がらないようご注意を

では、これを踏まえて、今私がお伝えできる注意点を1つだけ。それは「被害を上記日数に収める」ことです。

もしかしたら、課題自体は塾からは「できる範囲で」と前置き付きで例年くらい出されるかもしれません。ただ、21時過ぎてに塾から帰ってきて、翌日朝から夕方まで学校で、当然「そんなものやる暇がない」という状況にもなるでしょう。

そんな時に無理やり課題をやろうとして寝不足になったりしないように。また、塾と学校の並行期間が終わった後、無理に溜まっている課題をやって、結果その期間の課題や宿題ができなくなるという自転車操業にならないようにしてほしいなと思います。そうなってしまと、スケジュールの崩壊は夏休み全般に及び、「なんかわからないうちに夏休みが終わった」となってしまいます。

具体的なリスケジューリングのイメージ

簡単なイメージでいうとこんな感じですね。1日目にA、二日目にB、三日目にC、四日目にDという課題をしなければいけないとします。そして、1~2日目に時間が無くて課題が残ってしまった、それを三日目・四日目で解消するとしましょう。

この時、三日目には「まずCを完了してから、空いた時間でAをできる範囲でやる」というイメージを持っていただきたいと思います。

「先に積み残しであるA,Bを解消したい」というのはわかるのですが、そうすると次にCが残ってしまい、自転車操業のような状態になる。どのくらい累積しているかが見えづらくなりますし、精神的にもよろしくないんですよね。

まず、三日目にはCを行い、追加の借金を作らない。その上で、少しずつA・Bの累積を解消していくというイメージが良いかと思います。積み残しの中で、優先度を付けるのであれば、塾の先生や僕らみたいな家庭教師、個別の先生に相談するのも良いかと思います。

学校との並行期間は、「追加課題はできない」「せいぜい塾で解説のあった問題振り返りくらい」とある程度割り切りましょう。現実的に時間が無いのはみんな同じですので。

序盤の学校・塾並行期間が明けたタイミングでは、まず「前日の宿題や課題を翌日午前に終わらせる」「そのような通常の夏期のサイクルを作る」ことを優先して。その上で、一問ずつでも、序盤の累積課題を解消してけば良いかと思います。

累積も数字にしてみたら、7日~10日間の半日分、3.5~5日間分程度。勿論簡単に数字通りにはいかないの承知していますが、少しずつ取り組んでいけば十分解消していける量です。一番怖いのは、序盤の学校との重複期間の積み残しに追われてる間に、夏休み全体のスケジュールが崩壊することかと思います。

極端な言い方をすると「夏休み序盤のテキストは授業でやったとこ以外は真っ白けど、8月以降はしっかり回せたね」という状態であれは、そこまで大きな問題無いかと思います。(もちろん少しずつでも解消はしたいですが)

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といったところで、本日はここまで。

夏期講習これから区など学校のスケジュールに合わせて校舎ごとの調整が入ったりするようですし、始まってみないと実際の塾の運用も見えない部分ではあります。

ですので、事前にある程度の予定は立てつつ、情報が出次第組み換え、といった臨機応変力・フットワークの軽さが例年以上に求められる年なのかなと思います。

見通しが立てづらいという点はみな同じですので、そこは不安になり過ぎず、ただなるべくアンテナ高く情報収集しながら対応していきましょう。

では。最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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