子どもが「自分で考える力」をつけるためのコミュニケーションとは?

家庭教師
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「『なんで?』って言われたときに、『否定された』と取ってしまう子供が多い」
そんな記事を見て、少し思うところがあり、今日はこんなタイトルで記事を書いてみようと思います。

なぜ「なんで?」を「否定された」と認識してしまうのか?

これについては、直接的な理由は

 ものを考える「癖」がついていないから

だと考えています。
そして、そうなってしまった根本の原因は

 「なんで?」を否定語として使う大人がいるから

と思っています。
身も蓋もありませんが、人間、そうそう理由なく癖や反応など身に付きません。

両親、幼稚園や学校の先生など周囲の大人が「なんで(#^ω^)?」という感じで、「相手の否定」の意で「なぜ?」を使用していまっている環境に起因していると考えています。

なぜ「ものを考える『癖』がつかない」か?

では、なぜ「なんで?」を否定語として使う大人がいると、ものを考える癖がつかないか。

もう少し、そのメカニズムというか「考え方」について噛み砕いてみたいと思います

頭脳労働は「Input」「Process」「Output」の3工程

頭脳労働は、一般的に「Input」「Process」「Output」の3工程に分かれます

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Input:外部からの知識の習得(例:質問や読書など)
Process:Inputや既存知識の合成/加工により新しいものを生み出す(≒「考える」こと)
Output:考えを発信する(例:書いたり、言葉で発したり)

そしてこのうち、「自分の中に新しい考えや知識を蓄える」行動は「Input」「Process」の2つとなります。

「Input」に慣れると、考える癖がつかない

このうち、「Input」に慣れ過ぎると「何かわからない時は、Inputするものなのだ」という考えになってしまいます。

具体的には、

  • 親御さんの「わからなかったら聞きなさい」という言葉
  • 先生の、生徒が止まっていたらすぐに「教えて」しまう行動

 

等により、この癖はついてしまいます。
※というか、僕もかなりこの癖は染み付いており、学生時代~社会人初期は苦労しました。

尋ねられると「あ、自分は間違ってるんだ」と思ってしまう状態も、「Process」の存在を認識しておらず、「自分は相手からInputする立場である」という前提を持っているから。

尋ねられる=何か不整合・不具合がある
(「Process」を説明する、という認識が無い)

と認識することから発生しています。

「自分で考える癖」を付けるにはどうすればよいか?

では逆に、どうやれば「自分で考える」癖をつけて、「なぜ?」に対してきちんと受け答えできるようになるでしょうか。

まずは「なぜ?」を否定語として使わないようにする

まあ、単純ですが。人の周辺環境全てをコントロールするのは難しいですが、「自分だけでも」からが大切かと考えます。

個人的には、「なぜ?」は純粋な質問語として使用するのが良いかと考えています。
否定するなら否定する(≒叱るなら叱る)で、「私はこう思う」とストレートに言うのが良いかと。

ただ、既に「否定語」として「なぜ?」を認識している場合はどうしましょう。
※僕が家庭教師させて頂いている子でも、そういう子はいました。

その場合、「なぜ?」という際に「肯定しているよ!!」「これは純粋な疑問だよ!!」というのを全力で押し出していくことにしています。
具体的には

  • 「おっ、なるほど。ちなみに、なんでそうなった?」
  • 「ふむ、理由は?いや、俺もまだわかってないねんけどね(=ω=)」

 

といった感じですね。

正直、信用を失わない程度に「俺も一緒に考えてるんだけどね」とある意味「馬鹿なフリ」をするのも良いかと思っています。

先生から「質問」し、そして「待つ」

あとは、その機会を増やすことですね。

そして、「待つ」こと。これが大切です。

先ほど書いた

  • 親御さんの「わからなかったら聞きなさい」という言葉
  • 先生の、生徒が止まっていたらすぐに「教えて」しまう行動

 

という行動も、時間の効率化・焦りに起因する行動じゃないかなーと自分は思っています。

「スピードは後からついてくる」と考え、じっくり考えさせること、考える時間を取ることが大切ですね。
家庭教師であれば、(親御さんの理解を得たうえで)「何か教えなきゃ」という気持ちをぐっと抑え、生徒の頭を使わせること(InputではなくProcessさせること)。

それが筋トレとなり、その後の「考える力」の習得に繋がってくるんじゃないかと思っています。

 

 

 

では、本日はこのへんで。
ちょっと私は喉を傷めてるのですが、皆さんんも体にはお気をつけて。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

あぶどぅる