志望校は早く確定しないといけないんでしょうか?

家庭教師
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こんにちは、あぶどぅるです。

木々のそよぎにも涼気が感じられるこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私は、続々と夏アニメが最終回を迎えてゆく現実を前に、若干テンション下がり気味で御座います。

通りすがりの家庭教師だ、覚えておけ!

さて。最近は、バンド活動も割と真面目にやるようになってきてまして(いや、一応5年以上真面目にはやってきてるんですが。)
今年の年末か来年頭くらいには久しぶりにライブも出れるかなーとバンドメンバーと相談中だったりします。一年以上振りかな?

「特撮」というテーマでセトリは組んでおり、シ●ケンジャーとか、宇●刑事とか、●ォーゼとか、なんか新旧織り交ぜて色々やる予定です。男の子も女の子もおっさんもおねーさんも、みんなヒーローになりたいんだよ!!

バンド界隈の人も、「ライブハウスなんて言ったことない」っていう中受界隈の方も、皆様お誘いあわせの上、遊びに来てくださいね!
ちびっ子は、耳栓かヘッドホン必須だぞ!!

志望校がまだ確定していないとマズい?

と、宣伝もしたとこで。さて、タイトルの件。

ご家庭で「第一志望校まだ迷ってて決まってないのですが、大丈夫ですかね?」みたいなご相談を受けることがあります。
6年生の春~夏終わりの今頃の時期に伺うことが多いのですが、ご家庭によっては5年生の段階でも「もう決めなきゃ」と考えられる方もいらっしゃいますね。
こちらについて少し書いてみようと思います。

難関校志望以外は秋以降でも大丈夫

結論としては、 全然大丈夫だと思います。
少なくとも中堅校までであれば10月くらいまでじっくり考えられることは、それほどデメリットにはならないと考えています。

※例外として御三家クラスを目指される場合は、夏休み明けからコース別の対策も始まりますので、その時点で仮置きでも第一志望(重点的に対策を進めていく学校)は決められるのが良いかと思います。

勿論「早めに決める」ことが勉強のモチベーションになる子であればそのメリットもあるかもですが・・・少なくとも皆様が思われている程「決まってないことが悪い」ということはなく、また決めていないことのデメリットも小さいかと思います。

早めに決めたとしても、結局迷う

「それほど早めに決めるメリットは多くない」という点については、大きく以下の2つ理由があると考えています。

  • 早めに決めたとしても、どっちにしても迷いは生じる
  • まずはメンタル面。5年生の間に志望校を決めたとして。その後「志望校をどうしよう」という悩みから完全に解消されるかというと・・・割とそうでもないんですよね。

    各模試の結果で「ほんとに大丈夫かな」という思いが浮かんだり、説明会行ってみてイメージと違ったり、上の学年の入試情報などで心が揺れたり・・・と。思ったほど「学校は決めた!あとは何も考えず目指すのみ!」となるのは難しいんですよね。

    なので、それならば「どっちにしても迷うなら、6年秋までじっくり情報収集して十分迷って、それから決めよう」という心持ちでも良いのかなと思います。

  • 6年夏くらいまでは、それほど勉強内容自体も変わらない
  • もう一つ。早めに決めたとして、では「その早期決定を何かに活かせるか」という点ですね。これも、正直難しいと思います。
    学校別対策を早期から始められるかというと、範囲別の基礎固めがしっかりできていないと砂上の楼閣になってしまうだけですので、あまり現実的ではない。

    志望校を決めるか決めないかに関わらず、6年夏頃までの学習カリキュラムはそれほど変わらないんですよね。
    なので、その点の有利不利もそれほどないかなと考えます。
    (強いて言えば、関西などの3科目受験/4科目受験の判断などは早期でも良いかもしれません。「社会を学習予定から完全に外す」という判断ですね)

    実スケジュール的にも問題無い

    では、逆に遅いことのデメリットはあるかというと・・・これも10月くらいまでであればそれほど差は無いかなと思います。

    よほど特殊な問題を出す学校でない限り、中堅校までであれば汎用的な基礎固めから学校別の対策(過去問を含む)に移るのは10月頃からでも十分に間に合います。
    また、心が決まっていない(自分の中でこの学校に行きたいという気持ちが固まる前)に過去問をやっても、やはり効率は良くないかと思いますしね。

    なので、それまでは「方針がきっちり決まってないのは悪いこと」みたいな考えや不安を一旦置いておいて。
    「決まってない故に色々見ながら『あの学校よさそー♪』と楽しめる」位の気持ちでいても良いかな、と思います。

    各方面のプレッシャーは受け流す方向で

    塾が志望校アンケートを取ったり面談があったり、周りの子がもう決めてたりしてると「早く決めなきゃ」と思ってしまう気持ちにもなっちゃいますよね。ただ、その辺も全く気にする必要は無いかと思います。
    塾は統計情報が取りたいというのもあり、情報収集しているという側面もありますし・・・。

    「跳ね返せ」とまでは言わないまでも、さらっと右から左に受け流していくのが良いかと思います。

    最後まで割と迷うし、受験後でも、入学後でも、卒業後でも迷いますよ?

    以上、ここまでが一旦最初に挙げさせていただいた質問への回答となります。
    で、ここからはちょっぴり話は逸れますが。

    1~2月、実際に受験するところまでいった時点で。全員が「この学校こそその子にとって最高の学校」と結論付けているんだろうか、という点について。
    個人的な感覚としては、決して全ご家庭がそこまでは至ってないんじゃないかと思っています。また、それでいいんだと考えています。

    私の本当に個人的な考えですが。
    中学受験での第一志望校って、「小学校6年生12月・1月時点で最も行きたいと思う学校」というだけで、あくまで「その時点での決定」だと考えています。
    もちろん、期限のあるものですので、1月末までに「ここを受ける」という決定はしなければいけないのは事実ですが・・・それが「人生においてベストの選択か」は、正直誰にもわかんないんですよね。

    学校の中のことなんて入ってみないとわからないことも多いですし、入った後もその学校が正解かなんてわかりません。
    卒業後でもわからないと言っても過言ではありません。その学校で送った生活、学んだことが、その後の人生にどんな影響を与えるかは、その先を歩んでみないとわかりませんので。

    私は35歳現在、自分の母校に行ったことは良かったと思っています。とても多くのことを学べ、よい友人にも恵まれました。何より、とても楽しい6年間でした。
    ただ、極端なこと言うと、その感想が1年後にはもしかしたら変わってるかもしれませんからねぇ。10年後かもしれません。
    強いて言えば、今わの際とかなら「あーあの学校行ったことは良かったなあ」くらいには結論付けられるかもなー、くらいです(=ω=)

    いずれにしても、「あくまでその時点の選択だ」「絶対に正しいなんてことはない」と割り切ることが大事なのかなと考えています。

    「その時点の最善と思われえる選択」と「その選択を過信しないこと」

    ただ、「入ってみないとわからないなら、何でもいいか」というとそういうわけでは決してなく。

    「現時点の決定」だからこそ、「今ある情報で、現時点で最も良いと思う選択をする」ことと、
    「その選択は最終決定ではなく、常に変化していくものという構えを保つ」こと。
    その両方を徹底しておくのが良いのかなと思います。

    このへんは、過去に書いた、スケジュール管理の考えにも通じるところはありますね。
    学習スケジュールは何の為に作るか
    ↑記事後半の「コンサルやシステム開発のプロジェクトマネジメント」のところですね

    「その選択の良し悪し」は後から変わる

    そしてさらに、もう一つ。

    前述の「過去の決定が良かったか悪かったか」という点は、現時点で決定しているもの(時が経てば自動的に判明するもの)かというと、そうではありません。
    これからの行動によって「良かった」とも「悪かった」ともなり得る、未決定の事象だと考えます。

    ですので、入学後も「その学校に進んだという選択を良きものにする努力(その環境を活かし切る努力)」
    は必要なのかな、と考えています。

    例えば、受験時点で第3志望の学校に進学した子がいるとして。
    もしかしたらその子はその学校で「何十年の付き合いになる唯一無二の親友ができる」かもしれません。
    「とても良い先生に巡り合い、将来の進路に大きな影響を受ける」かもしれません。
    それはもしかしたら、第1志望の学校に行っていたら得られなかったものかもしれません。

    けれど、逆に「入学した学校で勝手に転がり込んできたもの」かとそうではなく、その学校で努力したり、楽しんだりしたことで手に入れたものなんだろうな、と。

    未来がわからない以上、「現状で最良と思える判断(第一志望)」を目指すのは大切。
    更にその上で、「過去の判断から得られる結果を、より良いものにしよう」という努力も大事なのかな、と。
    そのように考える次第です。

    まとめ

    色々と書いてしまいましたので、伝えたかった事を簡単にまとめておこうと思います。

  • どこの学校を受けるか、夏終わり~秋まで決まってなくてもそれほど問題無いよ
  • 無理に早い時期に決めても、メリットは小さいので「時が来たら」くらいにゆったり構えましょう
  • 勿論「今の目標!」があることでモチベが上がるなら、それは大歓迎!!
  • 決めるべき時がきたら、その時点の情報を総動員して良き選択を
  • 決めて終わりではなく「あくまで現時点の決定」という認識と軌道修正のフットワーク、および「その決定を最良にする努力」を欠かさずに
  • ってとこですかね。

    =========================

    最後までご覧いただきありがとうございました。

    言いたいこと盛り込みすぎると、やはり長くなってしまうなー、と反省しつつ。
    一応、自分の中では、「序盤に書いている具体的な質問の回答→その回答の裏にあるロジックや考え方を抽象化して」という流れで、一繋がりとなるよう書いているつもりではありますが・・・如何でしたでしょうか(=ω=;)

    記事にコメントつけられるよう改造しましたので、よかったらご意見・ご感想など頂けると嬉しいです(もちろんツイッターへのレスとかも大歓迎ですよ)!!

    余談ですが、「大学進学実績とかって、学校選びの際に検討した方が良いですか?」とか「こういう話し方って、子どもを誘導してるみたいで良くないですかね?」みたい話も一緒に書こうかなーと思っていたのですが、流石に話題がとっ散らかって方向性が迷子になりそうだったので、次回の記事に回そうと思います・・・。

    では、本日はこの辺で。週末は台風、来週は再度暑さが戻ってくるみたいですね。
    体調には気を付けつつ、頑張っていきましょう!!

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