「大学生や若手の個人家庭教師の方向けTips集」を書いた理由~今後の構想を添えて~

家庭教師
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こんにちは、あぶどぅるです。

宣言、解除されましたね。第2波がくることなく、このまま各種活動が可能な日々になってくれば・・・と願うばかりです。私は、対面指導に戻すとしたら少し先かとは思いつつ、ご家庭とは「2週に一回はオンライン、とかでもいいかもですね」と今後の進め方についてもお話したりもしています。

今回の件で、引き出しが一つ増えた・指導の幅が広がったのは、良い点ですね。「移動時間の関係で調整が難しい時、この日はオンライン指導」や「僕や教え子のご家族が病気になってしまった」というケースなど、ピンポイントな対応にも使えますし、「関東圏以外の方の指導」などの場合には「最初のキックオフだけ対面、それ以降オンライン」とか「基本オンライン、半年に1回対面」とかも良いかもしれませんね。

逆説的に「やっぱこういうとこは対面指導の良いところだよな」と感じた部分もありますので、全面移行などは全く考えていませんが、各指導形態のメリット/デメリットを考え合わせた上で、しっかり活用していきたいなと思います。

大学生/副業の方向け「はじめての個人契約家庭教師」的なTips集を書いた理由

さて。前回まで4回にわたって、大学生や副業で個人契約家庭教師をやってみたいという方向けに「最初の打ち合わせはこんな形で検討すればいいよ」というのをお話してきました。

Part1:大学生や若手家庭教師の方向けTips集part1~指導開始時に考えること~
Part2:大学生や若手家庭教師の方向けTips集 part2~課題認識を確認しよう~
Part3:大学生や若手家庭教師の方向けTips集 part3~具体的スケジュールを提示しよう~
Part4:大学生や若手家庭教師の方向けTips集 part4~「家庭教師と何するか」を設定しよう~

これらについて、最後に改めて「なぜ、このようなことを書いたか」という想いのほどを書いて、本シリーズの締めとさせて頂きたく思います。

家庭教師が「個」として成長する場が存在しないのは勿体ない

家庭教師というものは、非常に個人に依存した仕事です。人の知識、経験、性格、表情など、提供価値のほぼ全てが「個」に依存しています。にもかかわらず、それを磨く仕組みが圧倒的に少ないんですよね。

一応は家庭教師センターや運営する塾が、研修という形でそこを担っているという立て付けになっているのかとは思います。ただ、実際のところしっかり機能はしているケースは少ないのかなと考えています。

時によっては研修すらなく講師に丸投げでそもそも運営が関わらない場合もあります。また、指導立上げ時などは「実指導を通じて(いわゆるOJTで)」学んでいく必要が大きいのかなと思っており、仮に研修が十分にあったとしても質担保には足りていないと考えています。その辺は会社と一緒ですね。「3日間の新人社員研修をしたからもう一人前です」とは本音ベースでは言えないでしょう。

通常のバイトやサークルでも、先輩や社員の方の指導のもと「バイトで〇〇な成長をしました」ということは珍しくないですよね。就活でそのエピソード語りが揶揄されることもありますが、育成体制が整っており、またそれなりに裁量を持ち実際に大きく成長している人も(語っている人全員ではないにしても)いるのは事実かなと考えています。

それに比べて、本当に仕組みがないんですよね。運と縁と、個々人の自己啓発次第というか。仕組みがあっても本人にやる気がなければ意味はありませんが、「やろうと思う時に仕組みが無い」のはそれはそれでハードルが高くなってしまうな、と。

家庭教師としてスキルも評判も高めてほしい~バイトでも副業でも~

個人的には、家庭教師の経験を通じて、教え子やご家庭だけでなく、指導者自身も成長していってほしいと思っています。その点については、大学生のバイト家庭教師の方、副業の方、専任でやっている方、誰に対しても同じ想いです。(もちろん自分自身も例外ではなく、毎年、毎月、毎週でも成長し続けたいと考えています。)

しかし前述の通り、現状そのあたりは個々人の啓発と、あとは偶発性や縁によるもの、というのが実態です。場が無いんですよね。

もちろん、成長自体は無理強いできるものではなく、あくまで僕個人の「そうなってほしい」という願いにすぎません。「成長とかいいからゆったり片手間でやりたい」というのであればその価値観は否定しません。

それでも、「家庭教師として成長したい」「個人で評判も得ていきたい」「それに伴ってお金も稼いでいきたい」という人がそれを可能にする・・・可能とまではいわなくとも実現への道筋が見えるためのプラットフォームや具体的ステップがあればいいな、と考えています。またそれは、各指導者の実力底上げにもなり、ご家庭にとってもより良い環境になっていくのではないかと考えます。

そんな方の成長の一助となればと思い、過去4記事を書き綴ってみました。

個人契約へ移行、独立支援を兼ねた家庭教師ファームを作りたい

ここから先は、まだ構想段階ではありますがぼんやり考えていることを。

チーム指導を前提とした家庭教師ファームを作りたいんですよね。コンサルティングファームのプロジェクトの進め方、コンサルタント(アナリスト)とマネージャ/シニマネの関係みたいな感じですね。

具体的なイメージとしては

  • 学生のアルバイトや若手の家庭教師(以降C)の先生が登録
  • ある程度経験ある家庭教師(以降M)と若手の先生がチームで指導にあたる
  • 実指導はCが行い、ブログに書いてきたような初期プランニングや、週次の開始時ミーティング5分は必ずMも参加して状況確認、軌道修正。共通のLINEグループにMも入っておいて、随時相談可
  • もしご家庭とCが「自分たちで回せる」と合意したら2ヶ月目以降、自由に個人契約に移行可、Mは抜ける
  • 料金イメージは例えばの設定ですが「C:4,000円/時間」+「M:初月20,000円/月、以降10,000円/月(いずれも固定)」で、個人契約に移行したら「Mの分はご家庭とCで半々(というかそこはCとご家庭に任せる)」

といったところでしょうか。

契約については、闇営業のリスク考えるくらいなら最初っから「個人契約可」にしちゃえば、という考え。いいじゃん、Mに価値が無いと考えられたのなら、皆気持ちよく個人契約に移行すれば。

各々のメリットは

  • ご家庭:中程度のコストで良い指導を受けられる
  • 若手指導者(C):Mと一緒に指導しつつ、自分のスキルを磨いていける&スキルを磨いたことによる利益は自分に返ってくる
  • 経験ある家庭教師(M):短時間高単価&プランニングや若手指導者育成を通じて自身もスキルアップ

というところです。「そもそも人集めどうするべ」とか「Mのメリットがやや小さいかなー」とか「で、仮に案件増えたらどう管理するの?」とか「組織としてのメリットは?」とか考えるべきことは多いので、もうちょい練らなければと思っています。就活とか、その他の研修系の話とかと合わせて、生涯学習的な感じでお手伝いするような何か作れないかなーとかも考えていますが、まだそこはぼやっとしてますね。自分自身も指導を辞めるつもりは全くないので、それと両立できなければ、という条件もありますし。

僕自身、まだまだ家庭教師として「完成した」とは全然言えない、死ぬまで成長していかなければと思っています。ただ少なくとも「学生の時の自分」と比べれば遥かに質の高い指導はしている自負はあります。指導を通じての成長もありますし、会社やファームで経験を積んだことも大きな糧となっています。なので、他の人のそのような成長にも多少なりとも寄与できるんじゃないかなーと、そんな風に思う次第です。

いずれにしても、「指導される側も」「する側」も成長できる場を作りたいですね。

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さて、シリーズ「はじめての個人契約家庭教師」もこれにて終了。過去記事も含め、読んでくださった方、ありがとうございました。

ご家庭や受験生へ向けた内容ではありませんでしたが、まぁ家庭教師を依頼したりする際も役に立つ内容ではあるかなとも思うのでそれも良いですよね。「成長してほしい」という想いは、教え子に対しても、若手家庭教師さんに対しても同じです。

「家庭教師やりたいが、どうやってやりかた学ぶ?」「勉強の内容は何とかなると思うが、最初がハードル高い」って方に届けば嬉しいな、と思っています。

では。最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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