zoomでオンライン家庭教師してみて感じたオンラインに向くケース/対面に向くケース

家庭教師
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こんにちは、あぶどぅるです。

自粛期間に感じたオンライン指導に向くケース/対面指導に向くケース

さて、本題。前回の記事で、自粛期間のzoo指導を通じて私の感じた
オンライン指導のメリット/デメリットをお話しました。

今回はそれを踏まえ、「こんなケースではオンラインのメリットが大きい」
「こんなケースでは対面の方がいいかな」という例を挙げてみたいと思います。

オンライン指導に向くケース

まずは、オンライン指導に向くケースについて。一言でまとめると「指導の内容が事前にある程度想定し易い」ケースかなと考えています。

6年夏前まで(ある程度定例リズムで進められる)のケース

指導時にやる内容がある程度定型化できるケースですね。例えば「『深めよう』と栄冠の問題研究を家庭教師とやって、本科の後ろの問題のうち指示されたものを宿題としてやって・・・」といった形ですね。

「週次で何をするか」「家庭教師と何をするか」のパターンが決まっており、かつしっかり回っている状態であれば、それほど対面時とクオリティは変わらず、指導も日々の学習も進められたかなと感じています。

これは、時期で言うと夏前までが特に有効なのかなとは感じています。それ以降、特に中上位校の子であれば土日の特訓や志望校別の内容が入ってきます。教材量が膨大になり、都度学習内容とスケジュールのアジャストが必要となってくると、個人的には「対面の方が教材管理も合わせてできていいな」となる気はしています。

指導で「何をするか」を考えられる子のケース

前記事で書いた「ちょい質問」をしっかりできる子、もう少し言うと「自分で勉強を進められて、わからないところを家庭教師とやる」というサイクルが自分で回せる子ですね。

こういった子は、オンライン/対面を問わず非常に安定的に学習が進めやすいのですが、特にオンライン指導との相性が良いと感じています。

上記のような子であれば、基本の勉強スケジュールだけ最初に共有してあげれば「今日は何する?」とこちらが投げかけた時に「これをやりたい」と自分で考え、進めてくれる子もいました。
(もちろん、家庭教師側でも毎回指導プランは用意した上で、教え子の「これやりたい」の妥当性検証はするのですが)

このような子であれば、「自分で勉強を進めるんだ」という意識の醸成という面ではむしろオンラインの方がいいのでは、と感じました。

遠距離のケース

当たり前と言えば当たり前、そりゃまぁそうですよね。場所を問わないということで、北海道だろうが関西だろうが九州だろうが対応できるよなーと。

そういった意味ですと、地域ごとの特性や習慣など「ノウハウ」に関わる部分は、各先生・塾の専門性として残るとは思いますが、住所など物理的な要因による「XXエリアで家庭教師をしている」といったエリア性は今後より一層希薄になっていくんでしょうね。

対面指導に向くケース

さて、では逆に対面指導に向くケース。簡単に言うと「非常に大きなアドリブ力、柔軟性が必要になるケース」ですね。

指導開始時の状況整理とプランニングが必要なケース

前に5記事に渡ってお話した「指導開始時に検討・相談すること」の部分ですね。
ご参考:大学生や若手家庭教師の方向けTips集part1~指導開始時に考えること~

私、親御様、教え子がいろんな資料見つつ、紙に書きつつ、「ああでもない、こうでもない」とディスカッションするのは視覚も聴覚も制限されるオンラインではちょっとやりづらいと感じます。

もちろん、できないわけではないのですが、最初の一回は可能であれば対面で大まかなプランニングと認識合わせをできた方がその後が進めやすいのかなと考えています。

また逆のケースとして。今回「休校期間限定で」という方も一人指導させて頂いたのですが、この方の場合「状況はこんな感じで、このような教材でこのような演習をしてほしい」という内容がご家庭ではっきり固まっていらっしゃいました。そのようなケースであれば、前述のキックオフミーティング自体が不要でしたので、オンライン指導からでも無理なく始められるのかなと思います。

中高生の学校フォローなどカリキュラムが流動的なケース

前述の「向いている」ケースの裏返しですね。毎回アドリブ力が試されるパターンです。流動的となる原因は様々ではありますが、私の教えてる子の中だと特に「中高生の学校フォロー」がそれに当たりました。

中高生の学校のフォローなどですと、「明後日小テストが入ったのでその対策」「明日までの宿題でこれがわからん」「レポートのこれ相談したい」など、毎回訪問するたびに、予想外のことを相談されたり、ToDoが発生していることが、少なくありません。

「学校の勉強の進度や内容は、塾のカリキュラムに比べ流動的&突発的」、つまりパターン化しづらいということですね。内容によっては(レポートで情報のリサーチの仕方を指導したり、添削したり・・・)画面越しだと伝えづらいことも多く、対面指導で柔軟に対応したいなぁと思うことが多くありました。

精神的なフォローや保父さん的な役割を求められるケース

前記事の「懐いてくれている時」の話ですね。勉強の内容の話とは別の、教え子が「単純に一緒の場で勉強したい」「目の前に先生いる方がやる気がでる」と感じており、そして親御様がそれを求めているケースです。

このような感情面に関しては・・・正直考えうる対策にも限界があるかと思っており、(今のコロナのような状況でなければ)対面でやる、以外に方法は思いつきません。

まぁ教え子やその兄弟とかに「せんせー、こっち来ないのー?」って言われたら、僕の方も単純に「おーし、そう言われたらいくかぁ」と思っちゃうのですが・・・(=ω=)

上記のような場合以外でも、秋以降に「模試の結果がいまいち」「過去問で結果が出ない」「精神的な不安やプレッシャーが大きい」という場合だと、論理的に対策を立てることと合わせて「安心させる」「落ち着かせる」といった役割も大切になるかと思います。

その際は、表情や仕草など細かい情報がコミュニケーションをする上で重要(自分の与える情報という意味でも、教え子の表情や仕草を読み取るという意味でも)となり、そこは対面の方が良いのかな、と考えています。

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といったところで、本日はここまで。これにて、「オンライン指導/対面指導の比較」編、いったん一区切りと致します。

どちらも、メリット/デメリットや向き/不向きはあると感じていますので、子の特性や学年・時期、状況に応じて使い分けていくのが良いかと思います。

では。最後までご覧頂き、ありがとうございました!

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