こんにちは、あぶどぅるです。
さて、2021年度入試も終わり、色々と振り返りを書いていきたいなーと思っているのですが・・・その前に一つ。前々からお話ししたいと思っていたテーマについてちょっと書いてみようと思います。
「若手コンサル」は虚業?
私は昔、外資のコンサルティングファームに所属していました。プロジェクトによってら役割は千差万別ですが、ざっくり言うと企業の経営のアドバイス、時には中に入ってサポートする仕事ですね。
このコンサルティングという仕事。昔からよく言われる(主に良くない意味で)ことがあります。それは「社会人経験の浅いやつにコンサルなんてできるかよ」という話です。
コンサルティングファームに新卒に入った20代前半の人が、百戦錬磨の経営者や大企業の部長さんクラスにアドバイスなんてできるのか?名ばかりで高い金を取る虚業ではないか?ということですね。
コンサルタントとクライアント(経営者)は協力者
これについて、個人的にはそんなことないと考えています。
もちろん、百戦錬磨のクライアント経営層の方の方が、若手コンサルタントよりもビジネス経験は遥かに豊富です。ただ、支援する力というのはビジネス経験だけではないと考えます。複数の他社事例を経験していること、他業界では常識だが当該業界では一般的ではない知見を持っていること、同じ社内データでも分析の手法や見方を知っていること、など。
「会社名のブランドで格好良く見せて高単価を取っている・・・」という場合が無いとは言いません。ただ、きちんと「若手でもコンサルタントとしてできることをやり、クライアントに価値を認められる」場合もちゃんと存在します。
ですのでそこは一律にどうこう言えるものでもなく、会社やプロジェクトやコンサルタントにもよるのかな、と思います。少なくとも「若手コンサルなんてそもそも無理、とは思わない。役割分担の話」というのが私の考えです。
むしろ「経営者の方が」「コンサルタントの方が」と比較するものではなく。
「その会社について、その業界について経営者の方は大きな知見と経験を持っている」+「コンサルタントは他社事例や他業界知見、一般的な分析手法・判断手法を持っている」
↓
ならば協力すれば、最良の進め方を生み出すことができる
と足し算で考えるのが一番ではないかと考えています。
家庭教師とご家庭も同じ「協力者」
で、これって、ご家庭と家庭教師も同じだと思うんですよね。「子育てをしていない家庭教師や塾講師は虚業」とはあまり聞かないと思います。ご家庭と指導者は、前述の話と同様、比較(引き算や割り算)の関係ではなく、合算(足し算や掛け算)の関係だと思うんですよね。
もちろん、ご家庭は「ご家庭ではできないこと」があるからこそ家庭教師や塾を頼ります。その意味で、「比較」という視点が存在するのは事実です。
ただその双方のできること/できないことを踏まえた上で。
「ご家庭での子の様子やこれまでの人生は親御様が1番よく見て、知っている」
「勉強方法や学科の話、教え子の様子から推測される子の考えやそれに対する声がけ方法、などの事例は家庭教師など専門の人の方が知っている」
↓
ならば、お互い相手の情報を尊重した上で、密に情報交換と相談をすれば、力を合わせて最良の子どもへのサポートができる
となるのかな、と。そんな風に思います。
「お互い万能ではない」という理解と信用が大事
ですので、結局のところ
の2点が大切なのかなーと考えます。特に、中学受験など子ども自身がまだ未熟なケースでは。
後者の方は「家で勉強する時は常に家庭教師とべったり」など完全外注みたいな形を取るのであれば別かもしれませんが、流石にあまり聞いたことがありませんしね(もしかしたら私の知らない世界であるのかな・・・)
てなわけで、前から書きたかった話を書けて満足
というわけで、前々から話したかった「サポーター(家庭教師含む)とクライアント」の関係について、経営コンサル・家庭教師を題材につらつらと書いてみました。
家庭教師や塾の使い方、付き合い方について、もし少しでも参考になれば嬉しく思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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